ガスインジェクションで勘合精度(6)

樹脂製のケースでは、ほとんどの場合内ゾリし、本体と蓋との勘合を困難にさせる。これは樹脂を注入するゲート(入口)に近いところは樹脂圧力が高く、遠いところは低いため、収縮差により変形やソリが発生するからである。ガスインジェクション成形では、窒素ガスを製品全域に導くことで、全体の内部応力が一定になり収縮が均等になる。そのおかげで、図面通りの形状を維持できる。この精度により防水性を備えた精密機器にも採用されている。